京都府は、福知山市奥榎原ほかの農業用水路の豊富用水路補修に着手する。
豊富用水路は、受益面積236fの農業用水路として重要な基幹水利施設。老朽化により躯体の摩耗や目地材の破損等が進行し、一部漏水が発生しているため、用水路の未補修区間の対策に乗り出す。
中丹広域振興局は、農業水路等長寿命化・防災減災事業(水利施設整備事業)として事業化した。
総事業費は5000万円。主な事業内容は水路補修。L型ブロック水路I型の無機系被覆材による表面被覆(水路下部)、成形ゴム挿入口法による目地補修、現場打ちボックスカルバートのFRP製格子・無機系被覆材による補強、高強度フリュームの成形ゴム挿入口法による目地補修、L型ブロック水路U型の沈下対策(増打ちによる底上げ及び笠コンクリート嵩上げ)、無機系被覆材による側壁再被覆を予定。事業期間は令和2〜4年度。
令和2年度は1000万円の事業費を計上し、実施設計一式を行う。補修工法を経済比較し、安価な工法を選定する。令和3・4年度で用水路の補修を進める。
なお福知山市は、令和元年7月の入札で豊富用水路地区計画策定業務をサンスイコンサルタント福知山事務所(福知山市)に委託し、進めた。