県土木交通部都市計画課は、大津市内にある県営公園・湖岸緑地堅田雄琴地区において、老朽化した公園橋(八つ橋)の全面改築工事を計画、8月中旬をメドに設計業務を完了させる。
工事発注については、早ければ今秋を予定しており、工事期間は20年度内での完了を目指している。
内容によると、湖岸緑地堅田雄琴地区改築事業として、大津市衣川1丁目に位置する県営公園・湖岸緑地堅田雄琴地区内にある老朽化した公園橋(八つ橋)の全面改築工事を行う。コンクリート基礎部は、現況を使用することを基本とするが、八つ橋の形状変更が生じた場合は、今回の設計のなかで基礎部も行うものとし、また、施設の長寿命化を考慮して人工木材等の使用についても検討したうえで、構造的、経済的に優れたものを採用する。対象施設が公園内に設置されている八つ橋であるため、景観面を配慮した事業へと取り掛かっていく。
県営公園・湖岸緑地堅田雄琴地区は、公園面積3・74fで、施設概要は園路広場・多目的運動広場(天神川河口地区)・駐車場2ヵ所・トイレ2棟―となっている。
なお、八つ橋の改築設計はキタイ設計(近江八幡市)が担当している。
また、同課ではそのほか、県営都市公園湖岸緑地天神川河口(大津市堅田2丁目)の、デッキ改築工事も計画しており(キクチコンサルタント(草津市)が設計担当)、第1四半期の工事発注を予定している。同公園内の木道(延長約75b、幅員1・5b)とテラスのデッキ部分(約130平方b)の全面を改築に取り掛かる。
公園施設の長寿命化の取組みについては、国が平成24年度に長寿命化計画に関する基本的な考え方の整理や用語の統一を行うと共に、計画策定の手順及び内容を具体的に示すことにより、地方公共団体等による都市公園の計画的な維持管理の取組みを支援するため、「公園施設長寿命化計画策定指針(案)」をとりまとめた。それに伴い県でも、今後進展する遊具等の公園施設の老朽化に対する安全対策の強化および修繕・更新費用の平準化を図る観点から、既存ストックの長寿命化対策及び計画的な修繕・改築・更新を行うため、公園施設長寿命化計画を策定した。
提供:滋賀産業新聞