一般社団法人新潟県建築士事務所協会(坂本忠志会長)は21日、20年度定時総会を新潟市中央区で開き、後継者育成に一丸となって取り組むことを確認した。また、任期満了に伴う役員改選では坂本会長を再任した。
冒頭、あいさつに立った坂本会長は新型コロナウイルスの影響について触れ、「我々の業界もかなりの影響を受けており、この状態がいつまで続くかはわからないが、多くの方の支援をいただきながら、20年度の事業を進めていく」と話した。
議事では19年度の事業報告、会計決算報告を行うとともに、20年度の事業方針・事業計画、会計収支予算を承認した。事業計画では社会的地位向上や行政機関への理解促進、会員の技術向上のための事業を推進するほか、にいがた未来の建築担い手育成事業に取り組むことを確認。また、建築士の後継者育成では高校生への出前講座、大学生との座談会や卒業設計展への協力のほか、耐震診断および耐震改修に関する住宅相談の応援などを展開していくとした。
第28回建築作品・新潟県賞表彰式では、応募総数10作品の中から、最優秀賞(公共建築部門)の長建設計事務所・一級建築士事務所山下研究室「福祉型障がい児入所施設まごころ学園」、優秀賞(住宅部門)の東海林健建築設計事務所「harahouse/中之島の家」、同(一般建築部門)の植木組一級建築士事務所「J−フォレスト植木組本社ビル」の3作品に対して賞状と記念品が贈呈された。