丸亀市は、新しい市民会館となる「みんなの劇場」の基本設計・実施設計業務委託の受託者を公募型プロポーザル方式で選定するため、6月12日まで参加表明書等を受け付けている。施設規模として延べ床面積9400〜9900平方bを見込んでいる。1次審査で技術提案書を提出できる5者程度を選定。2次審査では技術提案書とプレゼンテーション・ヒアリングに基づき、2次審査の点数で受託候補者1者と次席者1者を特定する。期間は契約日から2022年1月31日まで。設計委託料の上限は4億1700万円(税込み)。
参加資格は単体企業か2〜3者の共同企業体。19・20年度の丸亀市指名競争入札参加資格者名簿の「建築士事務所」に登録があること―など。提出先は事務局(文化課市民会館建設準備室)。
計画面積は敷地7200平方b、延べ床9400〜9900平方b程度。建物の構造は協議の上決定するので、詳細な検討は基本設計で行う。用途地域は商業地域。建ぺい率80%、容積率400%。周辺道路は南側に県道丸亀詫間豊浜線幅員約19b、北側に市道大手町東西2号線幅員約18b。概算工事費は約83〜87億円(税込み、外構工事費、備品は含まない)。建設予定期間は22〜23年度。整備予定地は大手町2ノ11他。
今後のスケジュールは6月12日の参加表明書等の受付終了後、6月24日に選定・非選定通知書を送付。8月7日午後5時まで技術提案書を受け付け、8月17日に2次審査を行う。8月21日に特定・非特定通知書を送付し、8月31日に見積書の提出と契約を行う。
市の文化芸術の創造拠点であった旧丸亀市民会館は1969年5月に開館。しかし、耐震性能の不足、施設や設備の老朽化により17年3月末に閉館した。
その後、18年11月に策定した「大手町地区4街区再編整備構想」で、丸亀市生涯学習センターと税務署を再編したシビックサービスゾーンに新市民会館の機能を配置することが最適であるとした。
そして、新市民会館について、18年12月に施設の基本理念(設置目的)や運営・経営方針などを示す「みんなの劇場整備基本構想」を策定。20年3月には基本方針や事業方針を検討し、その上で必要な規模や機能、管理運営に関する方針などをまとめた「丸亀市みんなの劇場整備計画」を策定していた。
提供:建通新聞社