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秋田建設工業新聞社
2020/05/25

【秋田】NEXCO東北/湯田IC〜山内PA・年度内の着工目指す

 東日本高速道路株式会社東北支社は、横手管理事務所が進めている秋田自動車道湯田IC〜横手IC間の付加車線事業のうち、湯田IC〜山内PA間では、年度内の着工に向けて道路(トンネル)詳細設計などを推進している。また、今年度から新規事業着手している横手IC〜山内PA間では、トンネル地質詳細調査や構造物基礎調査を公告しており、業務の進捗を見ながら橋梁一般図作成、道路詳細設計、トンネル詳細設計などを委託する。
 秋田自動車道湯田IC〜横手IC区間(L20.3km)は平成15年から同30年の間に2度、被災による通行止めが発生している。また、平時の交通事故などで通行上の課題が多いことから、同対策で付加車線事業(4車線化)を実施する。
 先行して進めている湯田IC(岩手県和賀郡西和賀町越中)〜山内PA(横手市山内筏)の延長約7.7km区間は、事業費400億円を見込んでいる。区間内には現在、山内トンネル(L2,436m)、黒沢トンネル(L471m)、田代沢橋(L80m)、黒沢橋(L104m)、黒沢川橋(L399m)、大堤沢橋(L71.95m)が設置されている。
 現在は「湯田〜山内PA間付加車線道路詳細設計」を日本工営、「黒沢地区用地幅杭設置測量」を第一航業、「山内地区水文調査」を中央開発、「横手管内構造物調査」を国土防災技術、「黒沢川橋他3橋橋梁一般図作成」を八千代エンジニヤリングに委託し推進。横手管理事務所によると、新型コロナウイルス感染症などの影響で業務の進捗に一部遅れも見られるが、現時点では年度内の着工を目指すとしている。
 また、今年度から事業着手している横手IC(横手市大屋新町)〜山内PA(横手市山内筏)付近の延長約7.7km区間では、トンネルインバート設置工事に伴う迂回路として4車線化を実施する。事業費は350億円。
 区間内には現在、横手トンネル(L681m)、土渕トンネル(L774m)、大沢トンネル(L444m)、力石橋(L55m)、横手川橋(L144m)、相野々橋(L348m)、岩瀬橋(L150m)、土渕橋(L147m)、中里橋(L22m)、新町橋(L131m)、柳田橋(L27m・下部工施工済)が設置されている。
 同区間の業務委託では「山内〜横手間三次元計測データ作成」「土渕〜横手間構造物基礎調査」「山内〜土渕間構造物基礎調査」「大沢トンネル地質詳細調査」「横手トンネル地質詳細調査」が公告されており、これら業務の進捗を見ながら、橋梁一般図作成や道路やトンネルの詳細設計を委託したい考え。

提供:秋田建設工業新聞社