滋賀県は、老朽化が進んでいる希望が丘文化公園の改修事業として「希望が丘文化公園スポーツ会館リニューアル」を計画しており、6月末までには工事発注を行う考え。発注方式は簡易型一般競争入札(総合評価)で、それに伴って電気設備、機械設備についても事後審査型一般競争入札で発注する見通し。工事期間は18ヵ月で、21年度内の完了を目指している。
計画によると、工事概要は、老朽化対策として外壁・屋根(鉄骨部)の防水改修、トイレ、更衣・シャワー室、多目的室、レストランの改修、それに伴う電気、機械の改修。バリアフリー対策として、階段昇降機(3ヵ所)、屋外スロープ(1ヵ所)、家族更衣室(1ヵ所)、各フロアに多目的トイレを設置。外構工事については、レストランから芝生ランドへの階段通路をテラス階段に改修、1階正面玄関アプローチの改修を行う。
希望が丘文化公園スポーツ会館は、RC造3階建、延4308平方b。公園内の屋内施設として建造され、45年間で多くの県内外の人達にも利用されてきたが、経年劣化による施設全体の老朽化、内装設備が旧式化している事から利用者への利便性や安全性が損なわれつつあると判断。県は、現状把握と整備等に必要費用の算出と優先着工箇所選定等を行い、迅速な工事を進める事を決定した。
なお、実施設計は、ビルディング・コンサルタントワイズ(大津市)が担当しており、予定工事費は5億1000万円を見込んでいる。
県立希望が丘文化公園(野洲市北桜)は、琵琶湖東南部に位置する丘陵地で、行政区画は2市1町にまたがり、東側の名神高速自動車道と、西側の国道8号に挟まれた東西約4q、南北約1qの区域で、湖東平野にそびえる霊峰三上山の山麓とそれに連なる丘陵地約416fにおよぶ広大な自然緑地であり、当公園へのアプローチは名神竜王インターチェンジ、国道8号および同1号等から可能で、幹線交通網に恵まれた地である。公園内は、施設が持つ特色ごとに大きく、文化ゾーン、野外活動ゾーン、スポーツゾーンの3つに分けられている。
提供:滋賀産業新聞