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鹿児島建設新聞
2020/05/22

【鹿児島】県、北薩横断道路/溝辺を事業化 総事業費は350億

 県は2020年度、地域高規格道路「北薩横断道路」に27億3800万円を配分した。そのうち未着手区間となる溝辺道路には4000万円を計上。区間は野坂ICから鹿児島空港までで、自動車専用道の約12qと現道約2qの計14qで構成する。総事業費には約350億円を見込む。
 溝辺道路はこれまで、航空写真撮影による地図作成や概略図で検討を進め事業化。霧島市溝辺町麓から同市横川町野坂が対象区間で、バイパス整備による現道の交通量を減少することにより、空港入口交差点や有川交差点、竹子交差点などの渋滞を大幅に軽減できるほか、事故リスクを抑制できるとしている。
 インターチェンジは、竹子と有川の2カ所に設置し、現道を使い鹿児島空港への接続を行う。トンネルはなく現道等をまたぐ橋梁のほか、函渠などの構造物が想定されており測量等から着手する。
 阿久根川内道路(約9km)は、高尾野側から用地買収に着手したほか、高尾野ICから県道荒崎田代線との交差付近までの区間で道路詳細設計や橋梁予備設計(180m)等を進めており、6億5200万円が配分されたことを受け、工事着手も近いと考えられる。
 広瀬道路には、20億4600万円を盛り込んだ。本線部の用地取得を終え、現在は道路改良や橋梁等の工事を進めている。
 全体の区間は、霧島市からさつま町を経由し、阿久根市に至る延長約70km。北薩空港道路(6km)、薩摩道路(5km)、泊野道路(9km)、紫尾道路(6km)が供用済み。未着手は広瀬道路から泊野道路間のみとなっている。

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