東京都財務局建築保全部は、2020年度に試行する「技術実績評価型」の総合評価(落札)方式の対象工事を決めた。都立小中高一貫教育校の新築に向けた設備工事を「電気」と「空調」でそれぞれ発注するなど10件が対象。
第1四半期中に公告するのは、都立神代高等学校(調布市若葉町1ノ46ノ1)の体育館・武道場棟改築と校舎棟改修に伴う電気設備工事。
建築は青木あすなろ・三和建装JVが22年12月までの工期で進めている。
第2四半期には、都立小中高一貫教育校(国立市北3ノ36ノ2)の新築で、電気設備と空調設備工事を分離発注する。都立矢口特別支援学校(大田区矢口1ノ26ノ10)の校舎棟改築についても、電気設備と空調設備工事をそれぞれ公告する。
小中高一貫教育校新築と矢口特別支援学校の建築工事については、5月27日に開会する第2回都議会定例会の付議案件として、いずれも関東建設工業が落札した。
第3四半期は、▽都立萩山実務学校(2)一般寮A(男子)ほか改築工事▽東京都足立児童相談所(2)改築工事▽東京都東村山福祉園(2)改築電気設備工事▽東京都東村山福祉園(2)改築空調設備工事―の4件の公告を予定している。このうち、「東京都足立児童相談所(2)改築工事」は、21年第1回都議会定例会の付議案件として発注する予定。
都が試行している総合評価方式は、@技術力評価型A技術実績評価型B施工能力評価型―の三つ。技術実績評価型は、規模は大きいものの特筆すべき技術的課題がなく、評価項目から施工計画評価を外している。適用する工事の価格帯(予定価格)は、建築が3億5000万円以上、土木が2億5000万円以上、設備が1億2000万円以上。
提供:建通新聞社