かほく市は19日までに、谷公園再整備の一環で計画する金津体育館の屋内遊具設置工事について、公募型プロポーザル方式で発注する方針を固めた。近く事業者を募集し、7月に最優秀提案者を選定したい考えだ。
プロポーザルでは、乳幼児から小学校高学年までの対象年齢に応じた各種屋内遊具について、提案を広く募集。このほか、体育館南側の芝生広場「風のガーデン」に配置する屋外遊具や、公園入り口付近に設ける施設名称案内サインなどのアイデアも募る。
谷公園(全体面積4ヘクタール)は1982(昭和57)年に開設され、老朽化が進んでいる。利用環境の改善や子育て世代のニーズに対応するため、「光と風と音を感じる公園」をコンセプトに、園内にある金津体育館(RC造2階建て延べ1468・48平方メートル)を改修し、子どもたちが楽しく遊べる大型遊具などを配置する。
体育館では、アリーナに乳幼児や児童が年齢に応じて遊べるネットやトランポリンなどを備えた大型遊具を配置。1階に多目的ルームや休憩・飲食スペース、2階に乳幼児向けエリア、和室のミーティングルーム、オープンスペースなどを設ける。授乳室も確保する。
体育館横には、風のガーデンとつなぐ「光のテラス」を整備し、炎天下や突然の雨でも安心して外遊びが楽しめるようにする。
このほか、ゲートボール場とテニスコート跡を活用し、駐車場約150台を増設する。狭小な園路も6メートルに広げ、2・5メートルの歩道を設置し、利用者の安全を確保する計画だ。
今後、体育館の改修や園路整備などの関連工事にも順次着手し、来年3月の完成を目指す。設計はアルスコンサルタンツが担当。国の地方創生拠点整備交付金を活用して整備し、昨年度補正予算に債務負担行為を合わせ、総額6億2300万円の事業費を配分している。