大阪市は、大阪・関西万博に向けた此花〜夢洲地区のアクセス道路改良事業で、2020年度は実施設計や一部の工事に着手する予定だ。実施設計は7月までに外注し、此花大橋改良工事については第3四半期に発注する見込みだ。
計画では、夢洲への幹線アクセス道路となる▽此花大橋▽夢洲・舞洲幹線道路▽夢舞大橋―の3路線について、車線数拡幅などの改良を実施する。昨年度に中央復建コンサルタンツ(大阪市東淀川区)に委託して基本設計を完了しており、本年度にそれぞれ実施設計を委託する。3路線のうち、此花大橋については本年度に工事着手、他2路線については21年度以降に工事発注する方針だ。
此花大橋の現況は、幅員14bの車道(4車線)と幅員3・5bの歩道が両側にある。このうち両側の歩道を撤去して車道を拡幅する。一時的に歩道がない状態になるが、将来的に張り出し式の歩道を両側に整備する予定だ。工事内容は歩道デッキプレート撤去、高欄改良、延長約2000bの車道舗装など。工期は15カ月間程度。
夢洲・舞洲幹線道路の整備延長は約800b。現道幅員は約60b(3〜4車線)で、道路標識などを撤去して車道を拡幅する。
夢舞大橋の整備延長は約800b。現道幅員は19・5b(6車線)だが、このうち両側の1車線ずつがガードレールにより封鎖されている。これを撤去し、車道を拡幅する。
市では、大阪・関西万博やIRに向け、夢洲地区のインフラ整備を急ピッチで進めている。道路関係ではこの他、観光外周道路や、物流と観光の動線を分離するための高架道路整備などを予定している。
提供:建通新聞社