富山県農林水産部は、高橋地区農地整備事業に新規着手する。20年度から9カ年に総事業費14億7321万円を投じ、区画整理(大区画化)などに取り組む。
受益面積は朝日町高橋、横水、大家庄、金山、野新、下山新、藤塚の53・7ヘクタールで、北陸新幹線と二級河川舟川に挟まれた農地が対象。整備内容は次の通り。
▽支線用水路8路線 2485メートル(ベンチフリューム) 通水量0・355立方メートル/秒 1億9070万円
▽支線排水路6路線 2865メートル(排水フリューム、φ600〜800ミリヒューム管) 排水量2・427立方メートル/秒 2億6370万円
▽道路7路線 1855メートル、幅員5メートル(有効4メートル) 4360万円
▽区画整理 52・8ヘクタール、土量10万3560立方メートル 7憶2720万円
▽客土(耕土補給) 5・1ヘクタール 2200万円
事業費のうち工事に12億4720万円、測量設計に5910万円、用地買収・補償に1040万円、換地に6330万円、農業経営高度化支援に9321万円を充てる。28年度の完成を予定している。
同地区では、狭小な農地や農道が多く存在し、施設の老朽化が進んでいる。標準1・6ヘクタールのほ場大区画化とあわせて用排水施設や道路を整備することで、担い手への集積率を96・2%へ引き上げ、キャベツなど高収益作物の導入による複合経営にも取り組む。