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建通新聞社(中部)
2020/05/19

【愛知】アジア大会選手村後利用施設 10月公募へ

 愛知県と名古屋市は5月18日、2026年第20回アジア競技大会の選手村における、後利用事業者の公募を10月に開始する方針を明らかにした。公募要項の公表と説明会を10月に開き、参加表明書を11月〜21年2月に受け付ける。提案書類の提出は21年3月とし、21年6月ごろのプレゼンテーションを経て、21年7月ごろに契約候補事業者を決定する考えだ。募集に先立ち、後利用開発に関心がある民間事業者との対話を実施する。エントリーシートの提出は5月29日まで。6月26日までに対話を実施し、事業参画可能性の確認や募集内容、整備内容などについて意見を聞く考えだ。
 公募に向けて愛知県と名古屋市は、検討状況がまとまり次第、随時公表する方針としている。3月31日に初回の検討案を公表、今回の検討案では公募スケジュールの他、土地の売却価格または貸付料(参考概算額)などを追加情報として掲載した。
 競馬場跡地(名古屋市港区泰明町1ノ1)の約20・7fのうち、都市基盤区域約2・8fと新場外馬券売り場約2・9fを除いた約15fが募集対象区域。募集対象区域内は、計4街区(1街区約5・5f、2街区約4・3f、3街区約5f、A街区約0・2f)で構成する。
 売却価格(貸付料)は、20年3月にまとめた後利用基本構想の土地利用ゾーニングに基づき、にぎわいゾーンと住まいゾーン・学びゾーンの2エリアに分けている。また、価額はアジア競技大会開催時に選手村施設として使用する後利用施設と、大会後に整備する後利用施設とで分けて設定している。
 選手村施設として利用する後利用施設の概算額(標準地、1平方b当たり)は、売却でにぎわいゾーン約7万2000円、住まい・学びゾーン約3万6000円。定期借地方式は、にぎわいゾーン月額約300円、住まい・学びゾーン月額約100円とした。
 一方、大会後に整備する後利用施設では、売却でにぎわいゾーン約8万1000円、住まい・学びゾーン約5万4000円。定借は、にぎわいゾーン月額約320円、住まい・学びゾーン月額約190円となっている。
 また、選手村施設として使用する後利用施設について、一時使用に伴う建物賃借料も概算額を提示している。
 民間事業者との対話を踏まえて、提案事項の詳細の他、提案に対する評価基準などを決め、公募に備える見込みだ。

提供:建通新聞社