京都府農林水産部は、京都市左京区鞍馬本町で治山事業(復旧治山)に着手する。
鞍馬川沿いの対象箇所は、直下に人家や鉄道(叡山電鉄鞍馬駅)があり、山地災害危険地区として判定されている箇所でもある。
平成30年の台風21号により風倒木被害が発生し、根返りにより山腹が荒廃しており、今後の豪雨等で斜面が浸食され、表土が流出するなどの山地災害が発生する危険性が高まっている。
そのため、荒廃山地の復旧を目的に、風倒木処理一式、山腹工一式、仮設工一式を実施する。
風倒木処理と山腹工の実施により、山腹斜面の安定を図り、森林の公益的機能を回復する。
地形改変を最小限に抑えることのできる索道と集材機を使用した風倒木処理を行うことで、社会的コストの削減に努める。周辺の状況に応じた樹種を選定して植栽し、生態系や景観に配慮する。
事業期間は令和元年度から4年度まで。総事業費は9億円。令和元年度補正で事業費3億8000万円を確保しており、令和2年度は風倒木処理一式、山腹工一式、仮設工一式を行う。