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日刊建設工業新聞
2020/05/15

【鳥取】河川背後にかご枠工を整備/大呂地区土砂流出対策/災関緊急事業を導入へ

 智頭町大呂地区で4月、北股川に土砂が流れ込んだことを受け、県土整備部は当面の再発防止対策として河川背後にかご枠を整備して土砂を食い止める。実施にあたっては、「災害関連緊急地すべり対策事業」の採択を林野庁に申請している。
 今年3月、現地の大呂山・地すべり防止区域内に斜面崩壊が発生し、中腹に土砂が堆積した。土量は5000立方bから8000立方bとみられ、その後、4月12〜13日にかけての大雨によって一部約1000立方bが下方を流れる北股川に流入した。
 河川内に流出した土砂は、災害復旧によって大型連休(GW)前までに大方、撤去を終えている。
 しかし、斜面中腹の土砂は残ったままで、同部はさらなる流出に備えて治山施設を整備する。
 補助公共の災関緊急事業を導入した対策の中身は、河川護岸の背後にかご枠を高さ4b、延長100bにわたって設置し再度の流出を抑止する。事業費8000万円。
 同部治山砂防課の説明では、今月内にも災関事業が採択される見通しで、採択後は実施設計に着手して早期の対策工に取り掛かる。

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