東日本建設業保証富山支店は14日までに、20年4月における発注者別の前払金保証取扱高をまとめた。
それによると、件数は314件で前年度比11・3%増、請負金額が234億9300万円で同22・2%増と件数、金額ともにアップした。
請負金額の増加は、独立行政法人(ネクスコ中日本、鉄道・運輸機構)の大幅増が要因。また、4月分の過去5カ年の推移では、件数および金額ともにトップの高水準となった。
発注者別の動向を見ると、国は件数、請負金額ともにダウン。このうち、北陸地方整備局では6億円の減となった。
独立行政法人等は、請負金額が前年度比162・2%増と顕著な増加を示した。このうち、ネクスコ中日本では、「北陸自動車道城山トンネル補強工事」における継続分の大型保証があり47億円の増。鉄道・運輸機構も大型の継続保証があり、19億円増となった。
県は件数、請負金額ともに微増。請負金額は土木部で3億円増えたものの、その他機関で1億円減少した。
市町村は件数が増えた一方で、請負金額が同28・5%のダウン。請負金額は、富山市で昨年同期にあった大型保証(速星小および浜黒崎小学校改築工事、八田橋架替工事)の反動減から、11億円の大幅減を示した。射水市で2億円増加、入善町は4億円の減少。
市町村別の前払金保証取扱件数は、富山市が50件でトップ。高岡市と滑川市、射水市が各9件で続いた。
工事場所別の保証取扱高は、高岡市と朝日町、入善町などで減少。小矢部市、魚津市、砺波市などで増加した。