白山市は、徳丸町地内の東明小学校増築および大規模改造事業について、6月にも実施設計を開札する方向で準備を進めている。
全体計画によると、既存校舎棟の北側に隣接する用地2000平方メートル(現在は田)を造成し、増築棟を建設するとともに既存施設の大規模改造に取り組む。全体的な施設の老朽化に加え今後、児童数の増加が見込まれることに対応するもの。今年度内に増築工事に先行着手したい考えだ。
現在、市営繕課で進めている基本設計によると、増築棟はS造3階建てを想定。内部には理科室や音楽室などの特別教室のほか、厨房や小体育館などを配す。既存校舎の北側を東西に抜ける市道も増築棟の建設用地となるため、同路線については増築棟の北側に付け替える計画だ。
当初予算に2億7304万9000円を計上するとともに、21〜22年度の債務負担行為として限度額13億600万円を設定している。
大規模改造は▽管理・教室棟=1978年建設、RC造3階建て延べ2950平方メートル▽増築教室棟=81年建設、RC造3階建て延べ471平方メートル▽体育館=78年建設、RC造平屋建て752平方メートル―が対象。内外装改修や屋上防水、設備工事などを予定する。校舎のほか、既存体育館やグラウンド、外構などの改修工事も進め、児童にとって安心・安全の教育環境を整える。23年度の全体完成を予定している。