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建通新聞社(中部)
2020/05/14

【三重】紀宝町 鵜殿保育所を移転、設計者を指名プロポで実施で選定

 紀宝町は、鵜殿保育所の建て替えに向けて、実施設計者を指名型プロポーザル方式で選定する。6月中には指名し、設計各社からの提案を受け付ける。設計期間は7カ月間。6月補正予算で造成工事費、12月補正予算で建築工事費をそれぞれ計上し、各工事の発注に備える。
 1980年4月築造の現在の鵜殿保育所(鵜殿1190)=写真=は老朽化が進み、また低地にあるため津波の浸水エリアにも指定されている。規模は鉄骨鉄筋コンクリート造平屋1017平方b、定員は126人、敷地面積は2562平方b。より高台に建て替えることで、児童らの安全を確保することが目的。移転先は、生涯学習センター「まなびの郷」西側の山林(町有地)で、面積は約8000平方b。
 現在、造成設計を三重県建設技術センター(津市)が進めており、また、5月末から樹木の伐採(見積もり発注)に着手する他、建設地近隣の家屋調査も委託する。2020年度当初予算には6930万円を計上。20年度末で期限切れを迎える「緊急防災・減災事業債」(町負担は約3割)を活用するため、補正予算を組み残りの事業費を本年度中に全て確保しておきたい考えでいる。
 新保育所は木造平屋構造で、床面積は既存施設と同程度かやや大きくなる見通し。現在の計画では、保育室5部屋、遊戯室、職員室、給食室などの他、園庭にはプールや遊具を設置する。受け入れ対象は0〜5歳児。
 今後、造成設計と建築の実施設計をまとめるとともに、造成工事を7月ごろに、建築工事を21年1月ごろに発注する。完成は同年10月ごろの予定。外構工事や建築に伴う設備工事の発注方法(建築一括または分離)については検討中。
 なお、既設保育所は老朽化のため取り壊される見通し。跡地の活用方法は今のところ決まっていない。

提供:建通新聞社