横浜市、東急、昭和大学の3者は東急田園都市線・藤が丘駅周辺(横浜市青葉区藤が丘1・2丁目)のまちづくりで、昭和大学藤が丘病院や藤が丘ショッピングセンターの建て替えなどを盛る再整備基本計画の素案をまとめた。藤が丘駅前公園の再配置や市営駐輪場の再整備、隣接街区の機能更新なども挙げている。2020〜21年度に同計画を確定させて都市計画手続きも進める。22年度以降に具体的な事業を実施していく。
藤が丘駅周辺は1966年の土地区画整理事業で都市基盤施設が整備され、藤が丘ショッピングセンター(67年度開業)や昭和大学藤が丘病院(584床、75年度開院)などが立地。整備後50年以上がたち、駅前施設の老朽化や病院の耐震強度不足といった課題などもあることから、2018年10月に3者が協定を結んでまちづくりの検討を進めていた。
素案によると、再整備基本計画は駅前の約6fを策定範囲とした上で▽公園・病院▽駅前▽沿道―の3街区に分けてまちづくりの考え方を整理した。
具体的に見ると、公園・病院街区は昭和大学藤が丘病院と藤が丘駅前公園の敷地を大街区化。土地の高度利用(容積率400%、高さ60b)を図って現病院の西側で病院を建て替えることで、工事中の病院運営の継続を実現する。病院に付属して駐車場や公共駐輪場(市営駐輪場の再整備)、生活利便施設などからなる複合施設も整備する。一方、現病院の西側にある公園は同街区の北東に再配置する。
駅前街区も土地の高度利用(容積率400%、高さ45b)を図り、藤が丘ショッピングセンターの建て替えで生活利便機能や文化・地域交流機能、多世代向け住宅の導入を検討。現位置で交通広場を改修するとしている。
これら2街区の通りを挟んだ北西側一帯を沿道街区と位置付け、建て替えや共同化で段階的な機能更新を図る。建物1階の誘導すべき用途を定めて既存の商店会のにぎわい機能を維持・向上することなどを考えている。
提供:建通新聞社