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滋賀産業新聞
2020/05/12

【滋賀】近江八幡市 武佐町吉ヶ藪地区の都市計画

 近江八幡市は、同市武佐町の市街化調整区域約0・82fに、都市計画法に基づく既存集落型地区計画制度を導入し、隣接する既存の住宅地と一体となった低層住宅地(27区画)の形成・誘導を図る。地区名は「武佐町吉ヶ藪地区」。8日に案の縦覧を開始した。
 21日まで縦覧、7月下旬に開く予定の市都市計画審議会への附議などを経て、8月下旬に都市計画決定に至る見通しで、その後、事業者により開発手続きが進められる。
 対象区域は、近江八幡市武佐町字吉ヶ藪286他。近江鉄道八日市線(愛称「万葉あかね線」)平田駅より約400bに位置し、東近江市平田町に隣接した既存集落区域内にある。南側は、近江八幡市と東近江市を結ぶ国道421号(通称「八風街道」)に接し、周辺沿道には商業施設や金融機関など生活利便施設が立地、工業地域も隣接し雇用環境にも恵まれている。
 一方、隣接する既存集落地内においては、良好な居住環境にあるものの、高齢化が進み、集落の維持やコミュニティの希薄化、農業の担い手不足といった問題が懸念される状況にある。
 このことから、地域課題を解決するため、無秩序な開発を防止しつつ、周辺の環境に配慮した良好な環境を整えた「低層住宅地」を供給。若年層の集落からの流出を防止するとともに、他地域からの流入を促進し既存集落の維持等に寄与することを目的に地区計画を定める。
 地区内公共施設としては、W6bの区画道路L約304b、市道拡幅L約120b、避難道路L約11b、公園1ヵ所(約246平方b)、ゴミ集積所1ヵ所、消火栓器具置場2ヵ所、調整池1ヵ所の整備を予定。1区画面積200平方b以上の戸建住宅地27区画を創出する。

提供:滋賀産業新聞