熊本県の2019年度経営事項審査結果に基づく完成工事高(直近2〜3年平均)順位によると、主要5業種のトップは、土木と建築、電気が変わらず、管と舗装で交替した。上位10社の完工高計をみると、2年連続で5業種全て前年度を上回る結果となった。
土木の首位は、35億7315万円の丸昭建設で、2年連続のトップとなった。2位は前回5位の緒方建設(23億3944万円)、3位は前回10位の今建重機となった。10位内に新しく入ったのは、6位の杉本建設(熊本市、前回15位)、10位の肥後木村組(20位)。8社が前回完工高を上回った。10億円以上は6社増の40社。
建築は、前回初めてトップとなったシアーズホームが2年連続を達成。20億円余り伸ばして126億9421万円となった。2位、3位は前回と変わらず、雄健工業92億5406万円、岩永組77億5251万円。上位10社中8社が前回と同じ顔ぶれで、8位に前回13位のLibWork(50億6632万円)、10位に前回11位の新規建設(48億3608万円)が入った。8社が前回完工高を上回っている。50億円以上は8社で2社減少したものの、10億円以上は5社増の49社となった。
電気は、30億4108万円の飯塚電機工業が10年連続のトップ。5位まで前回順位と変わらず、熊栄電設2位、タイヘイテクノス3位、白鷺電気工業4位、新星5位。前回13位の不二電気工業が8位に入った。上位10社中、前回完工高を上回ったのは8社。10億円以上は14社で1社増えた。
管の首位は、前回3位の飯塚電機工業(13億8324万円)で、2位は2年連続の新星(13億5719万円)、3位は前回トップの上田商会(12億9733万円)となった。前回11位のSYSKENが6位、同13位の旭電業が7位に入った。上位10社中8社が前回完工高を上回っている。10億円以上は1社増の6社。
舗装は、前回の1位と2位が入れ替わり、興亜建設工業が11億485万円となり、10億円を超え3年ぶり首位に返り咲いた。2位は9億3924万円の熊本ニチレキ。3位は前回5位の中山建設。5業種中最多の3社が10位内外で変動し、8位に前回15位の許組、9位に同12位のオカザキ、10位に同23位のクマレキ工業が入った。
5業種以外で首位が替わったのは、とび・土工の九建総合開発(前回2位)と、しゅんせつの太陽開発(同2位)。
総合は、243億6848万円のSYSKENが10年連続の首位となった。2位に4年連続3位のシアーズホームが入った。3位は、前回2位の前田産業。100億超は同社までで、前回比1社減となった。4位と5位は前回と同様に雄健工業、岩永組。前回14位の優渾が9位、17位の丸昭建設が10位に入った。10億円以上は14社増の158社、5億円以上は33社増え350社となった。(記事中の金額は千円以下切り捨て)
■58社減の2916社 県の2019年度経審受審者数
熊本県の2019年度経営事項審査受審者数(知事許可業者は20年2月末までの審査完了者、大臣許可業者は18年10月から19年6月までに審査基準日が属する者)は、前回より58社少ない2916社となった。管轄別にみると、増加したのは菊池と上益城の2管内のみ。主要5業種は、土木49社減、建築23社減、電気4社減、管12社減、舗装9社減。土木は鹿本と菊池が増加した。
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