金沢市は、田上本町4丁目地内で計画する田上校下新小学校建設事業について、近く実施設計を入札公告する方向で準備を進めている。
田上校下における児童数の増加に対応するため、新小学校を建設するもので、設置場所は田上本町4丁目にある田上本町市営住宅周辺の市有地約1万6000平方メートル。建設規模は校舎がRC造3階建て延べ7400平方メートル、体育館がSRC造2階建て延べ1500平方メートルを想定する。
これまでに完了した基本設計(担当=釣谷建築事務所)によると、施設の特徴では、校舎は教室間の間仕切りや廊下などに木材をふんだんに活用し、木のぬくもりを感じながら集中して学習に取り組める環境とする。校舎中央には中庭を配し、児童が過ごしやすく好奇心や想像力を膨らませる開放的な環境を整備。多様な学習形態に対応できるオープンスペースを2、3階に設置する。
防犯面では、普通教室を2階以上に配置するとともに、PTAや地域活動の際に児童と利用者の動線が交差しないよう、施設の配置に工夫を凝らす。施設内には備蓄倉庫を設け、各階に多目的トイレを整備するなど防災機能も強化。周辺の山々など恵まれた自然環境を身近に感じ取れるよう、普通教室は南側のグラウンド向きに配置し、美しい眺望環境と明るい教室空間を確保する。
21年度の着工、23年4月の開校を目指す。