湖南市は、市西の玄関口となるJR石部駅の利便性向上と周辺地域整備を一体的に実施する「JR石部駅周辺地域整備事業」に今年度からいよいよ着手する。
主な整備内容は、▽駅舎▽自由通路▽駅前広場▽駅周辺―の4項目で、それぞれ必要な工事を実施していく。
今年度は、北口駅前広場用地購入に先駆け用地測量業務の委託を行う。6月頃の発注を予定し、委託期間は1ヵ月〜2ヵ月を見込んでいる。完了後は、約5500平方bの用地購入に着手する考えだ。購入方法は当初、国の補助を活用して予算措置を図り土地を取得していく方針であったが、想定していた予算を確保できなかったことから、県土地開発公社による先行取得も視野に入れ検討している。近く方針を打ち出す見通し。
また、南側駅前広場実施設計業務と北側駅前広場実施設計業務も今年度着手する。分離発注でそれぞれ7月頃を予定。南側駅前広場は対象面積約3700平方b内に、▽シェルター▽駐車場▽公園モニュメント―などの設置・整備に係る内容・概算費用の算出等を行う。北側駅前広場は、対象面積約4250平方bを主にロータリーへと整備するための設計に着手する。
その後の整備スケジュールは、21年度(令和3年度から)に地平駅へと改修する駅舎工事、南北を結ぶ約80bの南北自由通路(跨線橋)整備を行い、23年度(令和5年度)にふれあい公園や安全面の更なる向上を図り利用者の幅広い年層の取り込みを図る南側駅前広場工事に取り掛かる。24年度(令和6年度)から駅までのアクセス道路となる市道石原線道路整備、北側駅前広場整備の単年度完成を目指す。順調にいけば、25年度(令和7年度)に駅前広場が完成し事業が完了する見通しだ。
なお、市は今年度当初予算に▽北口駅前広場用地購入事業費=2億4988万円▽駅舎改築工事補償費=5000万円▽南側駅前広場実施設計業務委託費=2049万円▽北側駅前広場実施設計業務委託費=1965万円―など、事業費計4億7478万円を計上している。
提供:滋賀産業新聞