県教育庁は、2020年度主要事業概要をまとめた。同庁所管の予算は3825億8746万円(対前年度当初比0・1%減)で、このうち投資的経費は96億6176万円(同17・1%減)となった。主要事業では特別支援学校整備、県立学校非構造部材対策、県立学校長寿命化対策、高等学校再編、県立学校空調設備整備、新県立図書館等複合施設整備、県立博物館・美術館整備、総合スポーツセンター施設整備、同センター野球場照明設備設置、国際総合水泳場整備などを実施する。
各課別の主要事業では、教育施設課が県立学校の施設整備として、事業費4億6260万円で特別支援学校整備事業、6億6486万円で県立学校非構造部材対策事業、47億1440万円で県立学校長寿命化対策事業、9億9969万3000円で県立学校空調設備整備事業を実施する。
特別支援学校整備事業は、児童生徒の増加に伴う過密解消のため校舎等を整備する。事業費はほかに債務負担行為12億6400万円を設定。非常構造部材対策事業は、全県立学校の屋内運動場等の天井落下防止対策を本年度中に完了させる。また県立学校長寿命化対策事業は「県有建物長寿命化計画」に基づき大規模改修工事を実施。県立学校空調設備整備事業は、県立高校の普通教室に整備した空調のリース料等の負担と、職員室等の管理諸室への空調設備の整備を実施する。事業費はほかに債務負担行為3億2900万円を設定している。
生涯学習課は、新県立図書館等複合施設整備事業に事業費2億40000万円(ほかに債務負担行為3億2100万円)を措置し、県立図書館と県立文書館の複合施設の整備に向けた基本設計などを実施する。
文化財課は、県立博物館・美術館の整備として房総のむら風土記の丘資料館の大規模改修や美術館の屋上防水改修工事を実施する。事業費は2億3296万4000円を計上。風土記の丘資料館の大規模改修工事には7億1600万円の債務負担行為を設定した。また、文化財保存整備助成事業として5970万円を措置し、県指定文化財の三菱銀行佐原支店旧本館(香取市)など7件への補助などを実施する。
体育課は、総合スポーツセンター施設整備事業に事業費2億5816万1000円、同野球場照明設備設置事業に6000万円(ほかに債務負担行為9億9100万円)、国際水泳場施設整備事業に6685万6000円を計上。総合スポーツセンター施設整備事業は、庭球場クラブハウス建て替え工事の基本設計や東総運動場陸上競技場第2種公認継続のための走路等改修工事を実施。野球場の照明は、リニューアルした野球場の施設機能の充実や安全確保のため照明塔6基を設置する。国際水泳場は非常用発電機改修工事等を実施する。
このほか、指定管理者制度を導入している総合スポーツセンター他3体育施設(総合スポーツセンター射撃場、東総運動場、国際総合水泳場)について、管理運営の委託を行うため事業費7億640万6000円を措置した。