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　国土交通省木曽川上流河川事務所は、２０２０年度の事業概要をまとめた。業務取扱費を除いた予算総額は前年度当初比６％減の１１４億８９９４万円となった。犀川遊水池事業の一環として、五六川区間の整備などを盛り込んだ。
　内訳は、河川整備事業のうち、河川改修（特定構造物改築事業費を含む）が14％減の47億３５００万円となった他、河川維持修繕は11％増の39億７９６７万円、河川工作物関連応急対策が22％減の１億４０００万円、堰堤維持が４％減の６億８３７３万円だった。また都市水環境整備の総合水系環境整備が17％減の３億０３９０万円となった。受託工事のうち河川工事は29％減の１億２１００万円、ダム工事が11％減の３６３５万円となっている。
　都市公園事業は、フラワーパーク江南２期地区整備や江南地区管理棟建設などにより、国営公園整備が37％増の４億９３３３万円となった。また公園維持管理が７％減の９億９６９４万円となった。河川等災害復旧は計上していない。
　主要事業計画としては、河川改修事業で木曽川の起・小信中島地区や一宮市小信中島地先の洪水を安全に流下させるために老朽化した特殊堤防を改築し、築堤護岸整備を継続して実施する。
　犀川遊水地地区では瑞穂市牛牧地先の犀川遊水地事業の一環として、五六川の牛牧排水機場や牛牧樋門・排水樋門整備を実施する。
　揖斐川では野中地区や揖斐川町小島地先で、洪水を安全に流下させるために樋管改築を実施する。
　牧田川では船着附地区や養老町船附地先の堤防断面を確保するため、樋門改築を継続して実施する。また五日市地区や養老町五日市地先の洪水を安全に流下させるため築堤護岸を継続して実施する。
　長良川では東島地区や岐阜市東島地先の洪水時の危険性に対する緊急対策として堤防強化対策を継続して実施する。
　伊自良川では岐阜市木田地先の洪水を安全に流下させるため、河道掘削や低水護岸整備を継続して実施する。
　河川管理では、河川管理施設の維持修繕や堤防除草、護岸修繕や急勾配な堤防法面の改善などの堤防機能を守る維持工事、河道内の樹木の伐採、機械設備の修繕を実施する。
　環境整備事業では、一宮市や羽島市でワンド環境整備推進や木曽川中流部全体のモニタリング調査を行う。また木曽川可児地区で河川の縦断的なネットワークの形成や賑わいのある水辺空間を創出するため、水辺へ接続する緩傾斜堤防や階段等を整備する。
　国営公園整備事業では、フラワーパーク江南２期エリアの開園に向けて管理施設の整備を継続して実施する。また、かさだ広場や各務原アウトドアフィールドの遊歩道やサイクリングロードの整備を進めるとともに河川環境の保全や再生に取り組む。その他、河川環境楽園の管理施設の整備を継続実施、１３８タワーパークの遊戯施設改修や管理施設等の整備などを実施する。
　横山ダム管理では機械設備修繕や貯水池整備、通信施設整備、放流情報表示設備工事を実施する。

提供：建通新聞社