県営繕課は、5月1日から施行する「週休2日促進工事実施要領」を策定した。今年度はモデル工事2件を試行し、週休2日の定着に向けた課題を抽出して対応策を検討する。
実施要領は東部建築住宅事務所、各総合事務所建築住宅課が発注する営繕工事が対象。
週休2日工事では4週8休以上に労務費の補正係数1・05を上乗せ。以下、現場閉所の状況によって4週7休以上が補正係数1・03、4週6休以上は補正係数1・01を乗じる。
週休2日を達成できなくてもペナルティは課さない。
今年度のモデル工事は、建築と電気、機械の3工種がそろった新築工事を想定。鳥取警察署湖山交番と米子警察署法勝寺駐在所のそれぞれ新築を「発注者指定方式」として実施に踏み切る。
4週8休以上を前提に試行し、初年度は達成できない場合でも請負代金額の減額変更はしない。また、工事期間中は週休2日への取り組みをPR。仮囲いなどに週休2日促進工事を明示して「見える化」する。
同課は工事完成後、アンケートを実施。週休2日の課題を把握して改善策を検討し、21年度以降、対象工事や発注方式の拡大検討に活かすことにしている。
日刊建設工業新聞