神奈川県県土整備局は、建て替えを計画している上溝(相模原市中央区)、追浜第一(横須賀市)の両団地について、PFI事業に関する実施方針を10月に策定する考えだ。事業は2021年9月に開始し、上溝を31年度ごろまで、追浜第一を27年度ごろまで行う予定。4月24日に実施方針策定の見通しを公表した。
事業の概要は、建て替えに関わる事前調査、設計、建設、移転用住戸の改修。入居者の移転支援と余剰地活用業務(付帯事業)も行う。
上溝(相模原市中央区光が丘3ノ1他、敷地面積約8万4840平方b)の既存規模は鉄筋コンクリート造2階建て(一部5階建て)143棟992戸。入居率は7割程度。もう一方の追浜第一(横須賀市追浜本町1ノ119、敷地面積約7837平方b)は、鉄筋コンクリート造4階建て6棟176戸の住宅が既存する。入居率は2割程度。
両団地とも入居者の高齢化、建物の老朽化が進み、地域のまちづくりを踏まえたコミュニティーの促進や、余剰地の活用が課題となっている。
今年1月に県土整備局が示した「県営住宅の建替え方針について」によると、20年度前半に実施方針と要求水準書を検討し、後半に実施方針公表、入札公告と手続きを進める。翌21年度の前半には提案審査を行い、事業者の選定、契約につなげる。事業着手は同年度後半の予定。
提供:建通新聞社