大和ハウス工業(大阪市北区梅田3ノ3ノ5)は、「丸栄百貨店不動産再開発(仮称)」として、名古屋市中区に商業施設を建設するため、市に大規模小売店舗立地法に基づく新設の届け出を提出した。8月に着工し、2021年7月に完成させる予定だ。
建物の規模は、鉄骨造3階建て延べ1万0978平方b。店舗面積は4755平方bで、主なテナントには興和(名古屋市中区)が入るとしている。また、小売店舗以外の併設施設として飲食(床面積1620平方b)が入居する見通し。
建設地は名古屋市中区栄3ノ301ノ1他38筆の敷地4880平方b。同所は18年6月に閉店した老舗百貨店「丸栄」の跡地。老朽化や耐震性を考慮して、清水建設名古屋支店(名古屋市中区)で解体を進めていた。
興和はこれまで同社の取材に対し、当初は丸栄と、この北側に位置する「ニューサカエビル」「栄町ビル」などとの一体的な再開発を計画していたものの、一部の地権者との調整が難航しているため、「丸栄跡地の一時的な活用として商業施設を整備する」ことを明かしていた。これに伴い、再開発の完了目標も30年以降となるとの見通しを示している。
提供:建通新聞社