石川県土木部道路建設課は20年度、金沢外環状道路海側幹線4期区間の整備について、「浅野川橋梁」の右岸側上部工(山側P7―P9)や「柳橋川橋梁」の上部工に着手するとともに、海側幹線が接続する国道8号交差点部などの工事も推し進めていく。
海側幹線4期区間中、最大の土木構造物である浅野川橋梁はPCとメタルの混構造で、山側橋が橋長600・6メートル、海側橋が橋長612・1メートル。幅員は両橋ともに12・25メートル〜15・75メートル。これまでに同橋梁山側A1―P5上部工(左岸側)は完成し、現在、山側P9―A2上部工(右岸側、施工/ピーエス三菱)、山側P5―P7上部工(浅野川架橋部、施工/北都鉄工)が鋭意進められ、今年度から山側P7―P9上部工に取り掛かる。
一方、柳橋川橋梁は橋長32・9メートル(PCバルブT桁橋)で、これまでに下部工事を終えた。
今年度実質当初予算には海側幹線整備費として30億4770万9000円(債務負担行為含む)を盛り込んでいる。
なお、4期区間の全体延長は3・2キロメートル。県と金沢市が整備区間を分担し、2012(平成24)年度に事業着手した。このうち、県は同市大河端町〜大浦町間0・9キロメートルと千木町〜福久町間0・7キロメートル、両区間に挟まれた大浦〜千木町間1・6キロメートルは市側が受け持っており、22(令和4)年度末までの北陸新幹線県内全線開業までに、山側2車線での供用開始を目指している。