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建設経済新聞社
2020/04/27

【京都】円山公園の飲食店事業者公募 北区の泣Aダチコーポレーションを選定 和風建築の和牛創作料理店に

 京都市は24日、東山区の名勝円山公園における新便益施設(飲食店)の設置に係る候補事業者として、泣Aダチコーポレーション(京都市北区)を選定したと発表した。同社は和牛創作料理の飲食店を設置する。今後、市と同社が協定書を締結し、都市公園法に基づく公園施設の設置許可等の必要な手続きを進め、令和3年度中の開業を目指す。
 同社の評価点は69・4点(100点満点)。選定理由によると、@(円山公園のにぎわい創出)京都ブランドの食材の提供や和風建築の様式を取り入れた建築デザインなどにより、円山公園を訪れる多くの人々に京都の魅力を感じてもらうことを目指した内容。地元客を始めとした集客や行楽シーズンにおけるテイクアウト商品の販売により、円山公園らしい賑わいの創出が図られているA(既存便益施設との共存共栄)公園内の既存店舗とは異なる事業内容とすることや、近隣への煙・臭い対策を行うことなどにより、周囲との共存共栄を目指した計画となっているB(地域経済への貢献)市内事業者による運営、設計・施工や、市内在住者の正規雇用を予定するなど、地域経済の活性化への貢献が期待できるC(風致・景観への配慮)建物は、和風建築の様式を取り入れたデザイン計画とされており、風致へ配慮した提案となっているとともに、周辺便益施設との景観の調和を図っている、と評価した。
 新便益施設の設置場所は、円山公園北西側の知恩院南門付近に続く飲食店が立ち並ぶエリアで、東山区祇園町北側338の敷地面積98・8u(相撲茶屋「いころ」と京料理店「いもぼう平野家本家」の間の更地)。
 計画地は市街化調整区域で建ぺい率は60%。このほか法的規制は東山風致地区(風致地区第1種地域)など。
 市が設置許可を行い、選定された民間事業者が使用料を市に支払い、民間事業者が便益施設を整備・運営する。
 事業期間は20年間(施設の建設期間及び原状回復期間を含む)とする。設置許可は、その範囲内で概ね3年ごとに更新する。
 最低使用料は年額70万円。