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建通新聞社(中部)
2020/04/27

【愛知】鉄道事業者 現場一時休止の判断も

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大が深刻化する中、関東圏の鉄道事業者間では、連続立体交差事業などの現場を一時休止にする動きが広がっている。本紙の取材では、京成電鉄、西武鉄道、京王電鉄などが複数の工区で一時休止を決めた。中部圏では、JR東海が岐阜県で施工中のリニア中央新幹線関連工事の一部で一時中止を決定。今後、大手ゼネコンや自治体などの要請を受けて、一時中止を判断する現場が増える可能性も出ている。
 JR東海は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、早い段階からリニア中央新幹線の各現場に一時中止や現場状況などの調査を実施。4月22日時点で、岐阜県や長野県、関東圏の複数の工区の一時中止を決めた。愛知県と山梨県の現場については、現在のところ全ての工事を継続しているものの、今後施工者との協議の上で、一時中止を判断する可能性もあるとしている。
 名古屋鉄道では、4月24日時点で一時中止などに至った現場はない。愛知県内を中心に複数の高架化事業などを進めており、今後、施工者から要請があれば協議していく構えだ。
 一方、関東圏では、都内の連続立体交差事業の事業主体である東京都の要請もあり、一時中止や休止を判断する現場が増えている。京成電鉄は、京成押上線(四ツ木駅〜青砥駅間)の連立事業の4工区全てで、発注者として一時休止を判断。西武鉄道も西武新宿線などで複数の工区を休止した。京王電鉄は、京王京王線(笹塚駅〜仙川駅間)の高架化工事で半数の工区を休止する。

提供:建通新聞社