岡山市は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、現在、公募型プロポーザル方式で選定を進めている新庁舎の基本・実施設計業務について、ヒアリングの実施を当初の4月中旬から5月中旬に、審査結果の通知を4月下旬から5月下旬に1カ月程度延期した。これに伴い、納期も新庁舎の基本設計モデル案の提出が7月17日、基本設計が2021年2月26日などとなる。また、実施設計着手日を同年3月1日からとする。委託料の上限は9億9697万4000円(税込み)を見込んでいる。
今後のスケジュールは、従来型の設計・施工・維持管理分離発注方式を前提に20年度から基本設計、同年度末から実施設計を進め、21年度に岡山貯金事務センター跡地で現在民間会社が有料駐車場として利用している場所を仮設鹿田町駐車場として利用するためのインフラ整備、22年度に現鹿田町駐車場(鉄骨造6階建て、駐車台数300台)の解体した後、22年度末に新庁舎の工事発注・契約、25年度末の完成を予定している。新庁舎建設後、26年度ごろから3カ年程度で現庁舎(鉄骨鉄筋コンクリート造地下2階地上9階建て延べ2万7595平方b)などは解体する。
新庁舎は、現庁舎敷地と現大供公園・鹿田町駐車場間の市道を廃止し、本庁舎敷地として一体的に整備する。規模は地下2階地上19階建てで延べ床面積は5万8500平方b。新庁舎の構造は今後の検討の中で、建設費用や工期、維持管理コストを総合的に加味して免震構造などの形式から決定する。庁舎本体施設のみの概算工事費は約249億円を想定。その他、外構など整備費約5億円、解体撤去費(現鹿田町駐車場)約3億円、市道廃止・インフラ整備費約4億円、設計など委託費約13億円と概算している。
「提供:建通新聞社」