野洲市は、野洲駅北口周辺の新市街化区域(市三宅・行畑・野洲地区)においての雨水排水対策および駅前南口周辺における浸水被害軽減対策として「童子川第4排水区雨水幹線整備事業」を進めており、今年度は事業認可の更新を実施する、現在の予定では21年度に実施設計を行い、22年の着工を目指す。
事業内容は、普通河川友川の流末である1級河川童子川の接続部から、市三宅・行畑・野洲地区を通り、JR琵琶湖線の旧笠作踏切を横断し、行畑交差点付近まで―の雨水管渠整備を進め、祇王井川流域の一部(15・3f)を童子川に編入することで、駅前南口を流れる1級河川祇王井川に流入する雨水を減らし、駅前南口の浸水被害を軽減する。
現在の計画では、友川からJR踏切までの延長222bをBOXカルバート(サイズは未定)、JRの踏切横断38bを工法は未定だがφ1200_を予定し、JR踏切から祇王井川までの377bをBOXカルバート(サイズは未定)。詳細については、21年度に行われる実施設計の中で進めていく。また、事業費の2分の1は「社会資本整備総合交付金」を充当し整備を行う。
同市は、未着手区間はおおむね3工区に分け、旧笠作踏切付近を1工区とし継続中のJRとの合意形成が順調にいけば同社への早期の工事委託を目指す。JRより上流側・下流側についてはそれぞれ市が22年度以降にも施工し25年度以降の全体完了を目指す方針。
同事業は、11年(平成23年)より5ヵ年計画で事業を進めており、第1期工事11年(平成23年)〜15年(平成27年)では、五之里地先から市三宅地先の1065bを完了。第2期工事16年(平成28年)から20年(令和2年)では、市三宅地先から市三宅・行畑・野洲地区(C地区内)451bを着手済。第3期工事21年(令和3年)〜25年(令和7年)では、C地区内から行畑1丁目地先の515bを完了させる計画している。また、20年度は事業認可の更新の年としており、21年度から行う実施設計に繋げる。
なお、妓王井川の流域の一部を友川を経由して1級河川童子川へ流すための基本設計を、JR横断箇所はJR西日本コンサルタンツ(大阪市淀川区)、それ以外の区間は、エフウォーターマネジメント(大津市)―にそれぞれ委託した。
提供:滋賀産業新聞