徳島県病院局は「県立中央病院ER棟(仮称)増築等基本・実施設計業務」の一般競争入札を公告した。県の一般競争入札参加資格業者名簿(測量・建設コンサルタント等)に登載する2者構成の共同企業体による参加者を27日から5月15日まで受け付け、5月21日に開札する。設計金額は1億3884万6000円。業務期間は2021年8月31日までとなっている。
主な参加資格について、共同企業体の代表構成員は、05年度以降に▽一団の敷地における延べ面積が5700平方b以上▽免震構造かつ4階以上の鉄骨鉄筋コンクリート造または鉄筋コンクリート造▽主要用途が病院−全てを満たす新築・増築・改築または移転(改修工事は含まない)―に係る設計業務の履行実績などを求める。その他の構成員は▽県内に主たる営業所▽4月1日現在に3人以上の1級建築士または2人の1級建築士かつ2人以上の2級建築士を有する―などとなっている。
同事業では徳島市蔵本町1丁目地内にある中央病院の本館南側敷地に、救急外来棟を新築する。総合メディカルゾーン本部の救急医療機能を強化するのが狙い。救急外来(救急部門・集中治療部門等の機能拡充)や災害時の拠点、医療従事者の教育・研修機能など人材育成の拠点として整備し、全国に誇る救命救急体制の確立を目指す考えだ。基本構想の策定は自治体病院共済会(東京都千代田区)が担当した。
ER棟の計画規模は鉄筋コンクリート造4階建て延べ約5700平方b。今回の設計業務では、この他に本館棟と2〜4階部分で連絡する渡り廊下(鉄骨造4階建て延べ約200平方b)の新築、付随する本館棟(約3200平方b)の改修、外構、駐輪場2カ所の解体なども含まれている。
順調なら20年度から21年度にかけて増築等基本・実施設計や埋蔵文化財調査を行い、21年秋に着工、22年中に完成させる。また、建物完成後は本館との連絡通路の整備などを数年かけて進めることにしている。増築工事、改修工事、外構工事等を含めた概算工事費は税込み34・5億円以内を見込む。所管は経営改革課。
提供:建通新聞社