神奈川県県土整備局は4月23日に2020年度の発注予定を公表する。工事は711件でいずれも条件付き一般競争入札。このうち土木工事は298件あり、酒匂川流域下水道箱根小田原幹線の4・5工区管渠築造などを計画している。建築工事では厚木児童相談所新築や県立図書館新棟新築などを挙げた。一方、工事系委託は422件で、うち伊勢原峰岸団地基本計画や厚木東高校商業教育棟新築工事(調査)など4件の委託先を簡易公募型プロポーザル方式で選ぶ方針だ。
工事の種別内訳は、▽土木298件▽とび土工98件▽舗装83件▽造園62件▽建築42件▽電気55件▽管23件▽機械12件―など。
土木関係の工事を挙げた箱根小田原幹線は箱根町湯本地区、小田原市風祭などの下水道の未普及解消に向けて約9・2`を整備するもの。発注予定には4・5工区の管渠築造(第4四半期発注、工期約38カ月)や、1―3工区の右岸護岸改修(第2四半期発注、工期約9カ月)などを盛り込んだ。
土木関係の大型工事としてはこの他に、相模川流域下水道左岸処理場の津波浸水対策(茅ケ崎市柳島)、国道134号・鵠沼橋(藤沢市鵠沼海岸2〜4丁目)の耐震補強などを予定している。
建築関係で工事を発注する主な新築施設は、厚木児童相談所(厚木市、鉄筋コンクリート造3階建て延べ3036平方b)と県立図書館新棟(横浜市西区、同造4階建て延べ3700平方b)の二つ。いずれも第1四半期に発注する予定だ。また、県立学校の耐震補強工事として、中原養護学校校舎(A棟)他(川崎市中原区)など22件を計画している。
一方、委託案件は、条件付き一般競争入札418件と簡易公募型プロポーザル方式4件を予定。プロポーザル案件のうち3件は団地の基本計画業務で、▽いちょう下和田(大和市)▽綾瀬寺尾(綾瀬市)▽伊勢原峰岸(伊勢原市)―を対象とする。残る1件は厚木東高校(厚木市)の商業教育棟新築で、施設規模は鉄筋コンクリート造5階建て延べ7278平方bを計画している。4件とも第1四半期に委託手続きを開始する。
条件付き一般競争案件としては、ツインシティ関連交通計画策定調査(藤沢市〜寒川町地内)、横須賀工業高校(横須賀市)の建設科実習棟基本・実施設計、県道705号(堀山下秦野停車場)秦野市本町1丁目他の電線地中化詳細設計などがある。
提供:建通新聞社