西日本高速道路(NEXCO西日本)九州支社は、2020年度発注見通し(4月時点)を発表した。工事は11件、業務は3件の計14件を予定。そのうち、18年度から事業化した隼人道路の4車線化は工事6件、業務2件の予定で大型工事が目白押し。野久美田トンネルを第1四半期、清水川橋や隼人西舗装を第2四半期、清水川橋東(下部工)と隼人港橋(同)は第3四半期に公告を見込む。
隼人道路(7・3km)の主な構造物は、隼人東IC側から隼人港橋(PC橋、約140m)、清水川橋(PC+RC橋、約500m)、星原橋(PC橋、約30m)、野久美田トンネル(約300m)があり、観音ケ宇都橋(PC橋、約110m)のみ4車線化が完了している。
総事業費は250億円を見込み、22年度から順次供用し24年度完成を予定。現在、加治木IC側から着工しており、20年度は姶良市から霧島市間を対象とした隼人西舗装(約2・5q)や道路交通情報設備更新を予定している。
野久美田トンネルの入札予定は第2四半期。対象範囲は霧島市〜姶良市までの延長約5km。切盛土量が約15万m3、トンネル延長は約0・3km、PC上部工(400u)や橋台1基も含む。ICT活用工事により工期は約33カ月の予定で、工事規模は13億円以上WTO基準価格未満。
清水川橋はPC上部工(約4500u)や橋脚や基礎工(ケーソン基礎)、耐震補強を各約5基、落橋防止装置約10基、支承取り替え工約10基を予定。工期は約35カ月でWTО基準価格以上の大型工事となる。
第3四半期が公告予定の清水川橋東(下部工)は橋脚約10基、橋脚補強5基、隼人港橋(下部工)は橋脚2基、耐震補強2基の整備を見込む。
また、南九州西回り自動車・鹿児島道路のうち、美山IC〜伊集院IC間(6q)の4車線化(総事業費330億円)では、美山ICから伊集院方面2・3qの付加車線設置(同140億円)が20年度から事業化された。主な構造物は橋梁が2基あり今後、調査等に入る計画となっている。