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建通新聞社
2020/04/22

【大阪】枚方市 中宮浄水場更新事業実施方針を公表

  枚方市は、老朽化している基幹浄水場の中宮浄水場(中宮北町20ノ3)について、浄水施設全体を対象に基本設計を実施した上で、老朽化が著しい第1浄水場の新設と既存施設の改造整備を計画している。実施方針を公表した同市は、事業手法について、設計・施工・運転維持管理などを一括したDBO方式を採用し、総合評価一般競争入札方式を用いて事業者を募集する方向性を示した。
 業務では、膜ろ過方式を採用した新第1浄水場の新設と既存施設の改造に向けた設計・施工をはじめ、新第1浄水場と中宮浄水場、中宮浄水高度浄水施設(上野2ノ3ノ1)、場外29施設の運転維持管理を一括して行う。事業期間は2046年3月31日まで。
 今後のスケジュールとして、事業者を募る総合評価一般競争入札を5月21日に公告し、現場確認などを行った上で、6月24〜30日の期間で入札参加表明を受け付ける。その後、11月2日に開札し、プレゼンテーションなどを経て2021年2月上旬に落札者を決定する。事業スケジュールとして、21年4月〜26年3月までに設計・工事を完了し、既存施設と新第1浄水場の運転維持管理を46年3月まで行う。
 新第1浄水場の建設地予定地は、既存施設に隣接する中宮北町205ノ1。敷地面積は約1万8000平方b。導水・浄水施設、電気計装設備、場内配管、膜ろ過棟、排水処理施設、付帯施設を新設整備する。
 また、既存施設(中宮浄水場、中宮浄水場高度浄水施設)の改造では、浄水・脱水施設、電気計装設備の更新を実施する。
 同事業は、1933年に通水を開始してから約80年を迎え、管路や配水池など多くの施設で老朽化の進行が見受けられる他、巨大地震などに対する耐震性についても不足している現状を踏まえ計画された。
 基本構想・基本設計・アドバイザリー業務は日水コン(吹田市)が担当。運転維持管理の場外29施設は次の通り。
 ▽磯島取水場▽春日受水場▽香里受水場▽田口山配水場▽楠葉配水場▽北山配水場▽北部長尾配水場▽長尾宮前配水場▽東部長尾配水場▽尊延寺配水場▽新穂谷配水場▽氷室低区配水場▽氷室高区配水場▽津田低区配水場▽津田高区配水場▽国見山配水場▽鷹塚山配水場▽大池配水場▽妙見山配水場▽東香里高架水槽▽穂谷加圧ポンプ室▽企業団新村野分岐▽企業団香里分岐▽市民の森▽下水道北部別館▽さだポンプ場▽安居川ポンプ場▽上下水道局庁舎▽春日事務所

提供:建通新聞社