草津市は、中学校給食のため同市集町地先で整備準備を進めている新しい学校給食センター「(仮称)草津市第二学校給食センター」について、近く工事の発注を予定しており、6月議会での契約承認を経て早期着工を目指す。これに係る事業費は20年度当初予算案に盛り込んだ債務を含めた本体・設備・監理を合わせ約27億円。
同センターは、草津市が整備・運営し(調理等は委託予定)市内6中学校に給食を提供するもので、調理能力は約4500食(日)。建物はS造2階建、延約3100平方b。工事の完成は、21年9月末を予定しており22年1月の供用を目指す。また、同センター敷地(敷地面積約5800平方b)に職員専用駐車場の整備も行うとしており、これに係る工事の発注は今年の秋頃を予定している。
16年度策定の給食実施基本計画の検討支援業務は創建(名古屋市熱田区)、18年度委託の用地測量は谷口測量設計(草津市)、造成設計は大日本コンサルタント(18〜19債務負担)、建築(基本・実施)設計は水原建築設計事務所(18〜19債務負担)―がそれぞれ担当。
草津市では昭和61年に中学校給食をミルク給食へ切り替え、90年にミルクを廃止し完全家庭弁当持参制に。保護者や議会要望を受け15年12月、市長が中学校給食を実施する方針を表明、16年度外部委員会で給食の提供手法等について各校調理や業者委託と比較し、センター方式が最適であると判断。同年度策定した「草津市中学校給食実施基本計画」に基づき、新たに施設を整備し給食センター方式による中学校学校給食の提供開始を決定。交渉を進めていた西矢倉地先の建設候補地の地権者同意を得られなかったため再度用地を選定、当初予定の20年度から21年度2学期へ遅らせた給食開始をこのほど3学期へと遅らせた。
提供:滋賀産業新聞