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北陸工業新聞社
2020/04/21

【福井】CIM勉強会など技術力向上へ/福井地質調査業協会の総会/20年度事業決める/田中会長5期目再任 

 福井地質調査業協会の20年度通常総会はこのほど、書面表決で行われ、任期満了に伴う役員改選においては、田中謙次会長を5期目再任した。
 事業計画案や予算案など、5議案すべてを、原案通りに了承。新型コロナウイルス感染対策で、当初17日に予定した総会開催は見送った。
 田中会長(49)は、20年を、地質調査業における働き方改革の元年と位置づけ。19年度は「地質構造の三次元解析を実践する、福井CIM勉強会に参加するなど、技術革新を図った。今年度は、さらに技術力に磨きをかけ、地質による貢献が、県民に伝わるよう会員一同、力を合わせて活動を」と意欲をみせる。
 19年度は、斜面・法面に関する座学研修や、地学教室は嶺南(高浜町音海海岸、9組20人参加)と嶺北(鮎川海岸、12組28人参加)で実施。要望活動や、技術講演会「地盤図の役割と活用方法」なども行なった。
 20年度は、地質調査の普及・啓発へ、講演会や、行政技術職員と技術研修会(福井CIM勉強会)。地質調査の技術向上へ、安全教育や専門技術など全地連CPD認定講習会、地盤研修会(県内の特徴的な土質・地質に関する現地研修)。協会発展に必要な活動として、福井地盤図作成(県、県建設技術公社ら)に参加する。発注機関の要望活動では、会員企業の優先活用や、地質調査業務の業務分野の拡大と単独発注、公共事業の安定的発注と平準化、大規模災害に備えた災害協定の締結などを計画している。

会長あいさつ(要旨)
19年度に立ち上げた地盤図作成実行委員会(吉田雅穂委員長)は、官民学一体で構成。土質試験など、従来のスットクデータを整理し、今後はオープンデータ化。福井県の地盤に関するリスクマネジメント「地質リスク」を未然に防ぎ、安心した生活や、自然災害に負けない、経済力の下支えとなるよう地域貢献をしていきたい。

20・21年度役員(敬称略)
■会長
 田中謙次 田中地質コンサルタント
■副会長
(新)前川昇光 ワカサコンサル
■理事
 坪田秀隆 京福コンサルタント
 谷口晶則 サンワコン
(新)中島正夫 ジビル調査設計
(新)栗波啓治 中央測量設計
■監事
 近藤喜久雄 東京コンサルタンツ福井支店

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