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建通新聞社(中部)
2020/04/21

【愛知】庄内川河川 上流地区の浚渫へ設計を

 国土交通省庄内川河川事務所は、河道の浚渫で2020年度、打出地区で進めてきた河道浚渫を完了させる計画だ。21年度以降は、上流側区間の浚渫を進める考えで、20年度に対象区間の設計をまとめる見込み。
 打出地区の河道浚渫は、名古屋市中川区の明徳橋上流部〜近鉄庄内川橋梁下流部までが対象。本年度は、一色大橋(国道1号)上下流部右岸の浚渫を実施する。工事は2本に分けて入札手続き中で、全体1・5万〜2万立方b程度の浚渫を実施する。本年度の施工が完了すると、同区間において東海豪雨クラスの洪水を安全に流下させることができる。
 庄内川の河川整備計画(08年3月)によると、現在の浚渫区間の上流部に位置するのは、下流側から中川区富田前田〜中村区稲葉地町(6・9`〜11・8`)の延長4900b区間。河道掘削量は58万立方b。続いて、中村区日比津町〜西区枇杷島町(13`〜14・5`)の延長1500b(河道掘削量10万立方b)、西区稲生町〜北区成願寺町(17・5`〜20・1`)の延長2600b(同25万立方b)。その他、矢田川が北区安井町〜矢田町(3・1`〜5・5`)の延長2400b(河道掘削量12万立方b)までが名古屋市内となっている。
 該当区間のうち、今後どの範囲で浚渫を進めていくかを決めていく見通し。
 ICT浚渫は、施工者の意見として掘削自体の施工期間は従来方法と大きな差がない一方、準備工や出来形計測で生産性が大きく向上しているとの声が寄せられているという。

提供:建通新聞社