石川県議会の環境農林建設委員会(室谷弘幸委員長)は20日、新メンバーによる今年度最初の委員会を開いた。
4月にオープン予定だった金沢港クルーズターミナルについて、城ヶ崎正人土木部長は現在も新型コロナウイルス感染症が拡大している状況であり、「25日のオープンを再延期し、完成式典は中止する。オープン日程は今後の感染に関する状況を見極めながら調整していく」と報告した。
複数の委員が県発注工事における新型コロナウイルス感染拡大への影響や対応策を質し、城ヶ崎土木部長は「土木部関係の発注工事では現在、感染者が発生しておらず、受注者から数件の問い合わせがあるものの、現時点では一時中止とか、現場閉鎖の申し出を受けていない」と説明。地元ゼネコン関係者などから感染者が出た場合の対応について、城ヶ崎土木部長は万が一、従業員が感染した場合は国の通知に基づいて必要な対策を講じていくとし、「現場の施工を継続することが困難と受注者から聞き取った場合、県の方で工事の一時中止をすることになると思う。また、一時中止に伴い受注者から工期の見直し、契約等の変更申し出があった場合、国から新型コロナウイルスに関しては受注者に責務はないとして取り扱うよう指導があり、しっかりと協議しながら適切に対応していく」と述べた。
年度の端境期となる3月から現在までの2カ月間における土木部発注工事の件数について、城ヶ崎土木部長は「発注件数は303件、契約金額は77億円となり、昨年の同時期と比べて件数及び金額ともに1割程度増加している」と答えた。