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日刊建設工業新聞
2020/04/21

【鳥取】20年度/土木工事積算基準を改定

 県土整備部は2020年度の土木工事積算基準を改定し、週休2日工事の経費を一部見直したほか、ICT施工の共通仮設費と現場管理費に補正係数を設定した。5月10日以降、調達公告の同部発注工事から適用する。
 従来、週休2日の補正係数は、「4週6休」「4週7休」「4週8休以上」の現場閉所の達成状況によって設定している。今回の改定では、4週6休の共通仮設費を1・01から1・02、現場管理費は1・02から1・03に。4週8休以上の現場管理費は1・05から1・06にそれぞれ上乗せする。
 ICT施工では、「3次元出来形管理」と「3次元データ納品」の共通仮設費、「社員等従業員給与手当や外注経費等」の現場管理費は、通常工事と同率で計上していたが、補正係数を導入。共通仮設費に1・2、現場管理費に1・1を設定して現場の実態に近づける。
 また、ICT機械施工の損料と賃料には市場単価を反映させる。これらによって直接工事費約1億円の河川工事を施工する場合、工事価格は200万円程度(約1・3%)上昇する。
 このほか、現道上の工事で「施工地域補正」を改定。施工地域区分を細分化した上で、一般交通が多く作業効率が下がる市街地(DID補正1)は、電線共同溝工事や道路維持工事、舗装工事、橋梁保全工事で共通仮設費の補正係数を1・3から1・4、現場管理費の補正係数を1・1から1・2に見直した。

週休2日制アンケート
日給作業員に対し実施

 併せて、県土整備部は「週休2日モデル工事」試行実施要領を改正した。5月10日以降の調達工事から運用する。受注者用のアンケート調査に日給制の作業員を対象としたアンケートを追加。元請け業者に対し、日給作業に従事している職員(下請け業者含む)に回答を求める。設問は、週休2日の実施状況や収入の減少、メリット、デメリットのほか課題など。同部では週休2日工事の定着に向けて環境改善につなげる。

日刊建設工業新聞