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　国土交通省九州地方整備局は２０２０年度、南九州西回り自動車道に44億８０００万円を配分した。阿久根川内道路では、山岳トンネルや３橋の詳細設計、５橋の予備設計を委託。芦北出水道路では六月田橋下部工、境川橋上部工など構造物を進める。
　阿久根川内道路（22・４km）は14億８０００万円を計上。阿久根市側から道路改良に着手しているが、19年度からは薩摩川内市で用地買収に入るなど両側から事業を推進している。
　ルート上に橋梁は阿久根から西目間（４・１km）に４橋、西目から大川間（５・３km）に４橋、大川から湯田西方間（７・８km）に11橋のほか、湯田西方から薩摩川内水引間（５・２km）は３橋とトンネル２本（１２０４ｍと５１５ｍ）を計画。
　橋梁予備設計は堀川橋（60ｍ）や草道川橋（２０９ｍ）、祇園之洲橋（２８６ｍ）、原田川橋（２４８ｍ）、一丁田橋（75ｍ）などで完了。詳細設計は、高松川橋（50ｍ）のほか、山下川橋（50ｍ）、大橋川橋（１４０ｍ）などで実施した。
　発注見通しによると、橋梁の予備設計は大川橋（３３４ｍ）と尻無川橋（２４０ｍ）、西方川橋（２００ｍ）、松園川橋（１２０ｍ）、白沢津川橋（１７７ｍ）の５橋。詳細設計は堀川橋（下り線）と草道川橋、一丁田橋の３橋のほかトンネルを予定。工事は、阿久根市で高松川橋下部工（Ａ１）と山下川橋下部工（Ａ２）等を進める。
　芦北出水道路には30億円の配分があり、六月田橋下部工（13基）や境川橋上部工Ｐ３〜Ａ２間（１０２ｍ）、江良川橋下部工（Ａ１・Ａ２）等の構造物を構築する。
　なお、19年度補正では芦北出水道路（６億円）は、前田地区改良工や平松東上線橋ほか下部工、阿久根川内道路（１億円）は山下地区ほか改良を実施する。