高知市は木村会館の耐震補強と大規模修繕に向け、2020年度に建築設計と設備設計を委託する。新型コロナウイルス感染症対策の観点から地元との協議が中断しており、7月以降に外注する可能性が高い。工事は21〜22年度の2カ年で実施する。
規模は鉄筋コンクリート造3階建て延べ1945平方b。1階に老人福祉センター、2階に図書室と旭文化センター、3階に大ホールを配置している。1979年の建築で施設の老朽化が進んでいる他、耐震強度を満たしていないため、耐震補強と合わせて大規模な修繕を実施する。
壁、天井、床などの改修を進め、電気、空調、ガス、給排水設備を更新する。合わせて1階にある老人福祉センターを廃止し、旭地区のコミュニティセンターとしての役割を果たすため、図書館以外の配置を見直す。現段階では1階に「ふれあいサロン」の新設を予定している。またエレベーターが狭いなど現在の基準を満たしていないため、適切な場所に増築し移設する。
地域コミュニティ機能の核、また南海トラフ地震発生時には福祉避難所としての役割が求められていることから、住民のニーズを十分に踏まえた形とするため、どのような機能とするか協議して決定し、設計に反映させる方針。
20年度当初予算には設計費2700万円を計上している。場所は旭町3ノ121。
提供:建通新聞社