小松市農業協同組合(小松市上小松町、西沢耕一代表理事組合長)は、同市向本折町地内で新たな野菜集出荷施設の建設を計画している。現在、全農石川一級建築士事務所(金沢市)で設計を進めており、夏の入札を目指す。
現集出荷場(同市今江町1丁目地内)の老朽化を受け、最新設備を備えた施設を整備する。建設規模はS造2階建て延べ3082平方メートル。敷地面積は9802平方メートル。21年春の完成を予定している。
既存の集出荷場と別の場所にあった選別機も新施設へ集約。ロボットなどの先端機器を導入するとともに、冷蔵施設を活用することで出荷調整を可能にする。新施設の整備で特産品の小松とまと、にんじんなど収益性の高い農産物の生産を拡大し、作業の効率化を通して従業員の負担軽減につなげたい考えだ。
小松市は、同集出荷場や連棟ハウスの整備、ビニールハウスの補強などに対するJA小松市への補助として当初予算に2億9300万円を計上している。