静岡市は、歴史文化施設の建設で、建築、電気、空調、衛生、展示、昇降機に6分離して、9月議会案件として7月に発注公告を目指している。
建築は、総合評価技術提案型を適用し、JVで発注するか否かを5月中に決定する。他の5件は、単体発注となり、電気、空調、展示については建築同様に総合評価技術提案型を適用。衛生、昇降機は総合評価施工能力I型とする。
歴史文化施設は、戦国時代末期の道路遺跡の出土により、新たに遺跡の展示に取り込み、4階建てプラス平屋(吹き抜けのため)の規模で設計を練り直した。
構造は鉄筋コンクリートと鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造で、敷地北側に高さを抑えた4階建て棟、南側に低層棟を設置し、スロープで連絡する。総延べ床面積は5120平方b、建築面積は2320平方bとなっている。
外観は、全体をアルミエキスパンドメタルで包み、ガラスのカーテンウォールなども用いる。屋根は金属屋根で、基礎は布基礎と独立工法を採用する。エレベーターは、13人乗り1基と貨物用1基を予定。駐車場は平置きで34台分、駐輪スペース66台、原動機付自転車駐車スペース27台を計画している。
建設地は葵区追手町4ノ16、旧青葉小学校跡地の4986平方b。設計は、SANAA事務所(東京都港区)が担当。
建設事業費は47億5000万円を想定。工期は17カ月間を見込み、2022年度初頭に完成し、その後、展示を整えて秋ごろのオープンを目指している。
提供:建通新聞社
(2020/4/20)
建通新聞社 静岡支社