鹿児島大学は、施設・設備の整備費に32億500万円を盛り込んだ2020年度計画を策定した。22年度以降の第4期中期目標期間に向け、次期計画となるキャンパスマスタープラン2021の策定を進めるほか、インフラ長寿命化の個別施設計画を21年度まで定める。また、桜ケ丘キャンパスでは附属病院の外来診療棟・病棟(A棟)に着工するほか、耐震化改修の最終事業となる医歯学総合研究科棟2のV期を行う。
キャンパスマスタープランは、全体の環境整備と運用の観点から、中長期的な視点によるキャンパス整備・活用の指針。キャンパスの将来像を共有することで、個性・魅力あふれるキャンパスの創造に取り組むため、現計画の2015の点検・評価を進めて新たな計画を策定する。
インフラ長寿命化は、16年度中に全体の行動計画に続き、21年度までに個別計画を策定し、保全業務等の一括契約によるコスト縮減、新たな整備手法等により施設等の適切な維持管理を推進。また、新たな需要に対応するため、既存施設の有効活用を図っていく。
着工するA棟の建物規模は、SRC造地上8階地下1階建2万8840u(120床)で工期は24年1月31日まで。建築は竹中工務店、機械設備は新菱冷熱工業、電気設備は九電工が担当。
耐震化を行う医歯学総合研究科棟2(RC造8階8663u)は最後のV期(同2920u)となり、1〜2階の全面改修と3〜8階の屋内階段改修、耐震改修を計画。一般競争入札の開札は28日午前10時からで、工期は21年3月17日まで。
また、中央図書館は、展示コーナーの天井耐震改修や吹き抜け部の安全対策、外壁改修を予定。郡元等ではライフライン再生(給排水設備)、桜ケ丘は基幹・環境整備(給水設備更新、共同溝外)を計画している。