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日刊建設工業新聞
2020/04/17

【鳥取】新型コロナ対応/緊急経済対策140億円規模

 新型コロナウイルス感染症拡大の対応で、平井伸治知事は16日、今月24日に臨時会を招集し「緊急経済雇用対策」を盛り込んだ補正予算案を提案する考えを示した。
 補正規模は一般会計で140億円。拡充する県融資制度枠320億円を加えた対策規模は460億円となり、08年リーマンショック時にまとめた緊急対策455億円を上回る。
 「思い切った経済産業、雇用対策に踏み込まざるを得ない」―。定例会見で平井知事は、観光や宿泊業、飲食業といった県内産業が厳しい状況に置かれているとの認識を示し、「途絶えてしまいそうな社会活動を支える必要がある」と述べた。
 最終調整している一般会計補正案の中身は、国の新型コロナ緊急経済対策に「公共投資の早期執行」がうたわれており、岩美道路や倉吉関金道路といった国の認証で増えた公共投資を上積みする。県土整備部によると、道路や河川、砂防など国認証増分は80億円台になるという。
 また、国の緊急経済対策を活用して保健所の強化に3億円、医療機器の増強に1億円、軽症状患者を受け入れるホテルの借り上げに3億円を充てる。
 緊急融資制度は、県の「地域変動対策資金」から従来の融資枠80億円から400億円と大幅に拡充する。

日刊建設工業新聞