20年度から基本計画着手 既存施設見直し歩道整備
長野市の城山公園一帯を整備する「城山公園再整備基本構想」が決定した。2020年度から具体的な施設や事業費などを盛り込んだ基本計画の策定に着手し、22年度以降の基本・実施設計の着手を目指す。4月2日の部長会議で同基本構想が決定し、10日の定例記者会見で報告した。既存の施設を見直し、歩道などを整備していく。
基本構想は3ゾーンに分け◇ふれあいの森◇芸術の庭◇交流の丘−に分けて、芸術分野の拠点や憩いの場、人が集まれる場にする。20年度から短期・中期・長期の3段階に分けて進め、短気は30年度までを見据えており、この期間中に蔵春閣の解体や城山公民館の見直し、長野北233号線の一部歩道化などを予定している。また、多目的広場や屋内遊具、観光交流、飲食、休憩テラスなどを設け、公園の中心には、歩行者専用のメーン園路(長野北237号)を整備する。園内の北側と南側には駐車場とアクセス道路を整備して、幹線道路とつなぐ予定。このほか、耐震性の水槽や備蓄倉庫、防災トイレなども備え、防災拠点となるようにする方針。
これまで城山公園再整備検討委員会で会合を重ね、過日実施したパブリックコメントでは、善光寺との連携、長野大通りからの交通安全対策といった意見が挙げられ、市は検討していくとした。城山公園再整備は、公園の老朽化や信濃美術館の建て替えに伴い、公園一帯の環境変化を契機に再整備を進めていく。
提供:新建新聞社