県土整備部が2020年度に国庫補助と交付金を活用して整備する道路事業に189億円が国から認められた。「インフラ点検緊急3カ年」の最終年度を迎え、防災事業が減少して全体では前年度(204億円)を15億円程度下回った。
補助事業は地域高規格道路に前年度比28%増の67億円が付いて重点配分された。また、道路メンテナンス事業が今年度から個別補助化され、橋梁点検などに55億円が内示された。
地域高規格では国道178号岩美道路に44億円を投入し、2号トンネル(412b)のほか3号橋上部工(A1―P3)、3号橋上部工(P14―P19)といった各大型工事の発注に向けて設計書を5月連休明けにも固める。
国道313号倉吉関金道路は19億円で、上古川橋上部工(A1―P4)、上古川橋上部工(P4―A2)の大型PC橋などに着手する。
交付金事業の国道、県道改良では鳥取河原用瀬線(鳥取市嶋〜野坂)の拡幅に2億2500万円、網代港岩美停車場線(岩美町田後)の橋梁下部工に1億円を配分。三朝温泉木地山線(三朝町)は新西小鹿橋の下部工に1億1000万円、倉吉由良線(倉吉市大谷茶屋)は橋梁上部工に着工する。
このほか、国道180号(日野町福長〜日南町菅沢)の現道法面に2億6000万円を充て、国道183号河上U期工区(日南町)は河川護岸の改良に2億円を付けた。
同部道路建設、道路企画の両課では、県当初予算で確保した141億円を各県土に配分したと説明。国認証で増えた47億円あまりは、新型コロナ経済対策で今月内にも招集される「4月臨時会」に補正要求し、早期の執行態勢に入る。
日刊建設工業新聞