トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社四国
2020/04/15

【香川】香川県 週休2日の試行対象を拡大

 香川県土木部は2020年度、週休2日制モデル工事の試行を拡大する。建設業の働き方改革推進に向け、これまでの完全週休2日(土・日曜休み)に「4週8休」も対象に加え、実施要領を改定した。18〜19年度は実施しなかった「発注者指定型」を複数の案件に適用し、それ以外の工事についても原則として「受注者希望型」を試行する。
 県は完全週休2日制モデル工事の試行を17年度に開始。初年度は発注者指定型で5件、受注者希望型で3件の計8件を試行した。18年度は受注者希望型で30件、19年度は集計中ながら受注者希望型で50件程度を試行した。県内でも若年層を中心とした担い手確保の観点から休日の拡大に取り組む事業者が増加傾向にあり、県のモデル工事受注者からは「休みが取れて良かった」といった前向きなアンケート結果が寄せられているという。
 こうした状況も踏まえ、土・日曜日を休む「完全週休2日」だけでなく、受注者がよりフレキシブルに対応が可能な「4週8休」も試行対象に加えることにした。
 対象工事については、これまでの考え方を踏襲。発注者指定型については土木部が発注する「設計金額3000万円以上の案件の中から発注者が指定した工事」とし、当初予定価格は4週8休の補正を行って算出する。入札の公表(公告)段階で発注者指定型であることを明記し、4週8休を達成できなかった場合、減額補正(契約変更)する。4週8休を達成すれば工事成績評定で評価する。
 受注者希望型については、受注者から工事着手前に「週休2日(4週8休)で施工する工事としたい」との申し出があった場合に適用する。4週6休以上を達成すれば、休みの実績に応じて経費を増額補正(労務費1・01〜1・05、機械経費・賃料1・01〜1・04、共通仮設費1・02〜1・04、現場管理費1・02〜1・06)するとともに、工事成績評定で評価する。
 受注者は対象工事の完成(竣工)後、休日取得状況や課題、成果などを記載したアンケート結果を発注者に提出。県はこの結果を次年度以降の取り組みに反映させる。
提供:建通新聞社